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「死に神」表現についての発言

鳩山が2008年6月17日に3件の死刑執行を指示したことについて、翌6月18日付の朝日新聞夕刊のコラム「素粒子」が、前日に将棋棋士の羽生善治が永世名人称号を獲得したことを引き合いに出し、鳩山を「永世死刑執行人。またの名、死に神」と表現したことに対し、6月20日の閣議後会見で、「極刑を実施するのだから心境は穏やかではないが、どんなにつらくても社会正義のためにやらざるを得ない」「司法の慎重な判断、法律の規定があり、苦しんだ揚げ句に執行した。死に神に連れていかれたというのは違うと思う。記事は執行された方に対する侮辱だ」と抗議し、「そういう軽率な文章を平気で載せる態度自身が世の中を悪くしていると思う」と朝日新聞を批判した
兄の由紀夫も「弟は法に従っただけ。私も死に神の兄といわれては困る」と弟を擁護した

朝日新聞の「死神」発言に対しては「法相は職務を全うしているだけ」「死に神とはふざけすぎ」「羽生名人にも失礼」など、死刑賛成派市民から1800件あまりの抗議文などが朝日新聞社に送られた
また、死刑賛成派団体の全国犯罪被害者の会は、鳩山法相に対する朝日新聞の「死に神」発言は、「凶悪殺人犯罪を犯した死刑囚の処刑による復讐を望んでいる全国の犯罪被害の遺族、及び殺された被害者本人対する侮辱でもある」として強く抗議した。また、この一連の動きに呼応して全国の死刑賛成派の人々による朝日新聞の購読拒否が続出した事実が民放各局のワイドショー番組等で放送され、朝日新聞社に対する大きな圧力ともなった。最終的に、全国犯罪被害者の会の三度に渡る公開質問状に朝日新聞社は、2008年8月2日付け朝日新聞朝刊社会面に経緯を掲載した上で、「適切さを欠いた表現だったと言わざるを得ず」と謝罪する回答を提示、同会も回答に納得し抗議を打ち切る考えを示した
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